2015年12月24日

遍路エピソード〜遍路ころがし(2)

「遍路ころがし」と呼ばれる難所の一つ、11番藤井寺〜12番焼山寺の山道を歩いてきました。

距離はおよそ13キロ、すべて山道で時間にして6〜7時間ほどとあります。山の好きな私には手ごろなハイキングコースです。(ただし、出発点の藤井寺に車は置いて行きますので戻ることを考えなければの話ですが…)ふらふら

お寺の朝は7時からとなっていますので7時に行きました。駐車場(有料)の管理人さんに帰りは遅くなります…もしかすると明日になるかも…と説明をし了解を得てからお寺に入りました。お経をあげ御朱印もいただいていよいよ焼山寺へ「遍路ころがし」と呼ばれる山道に出発です。朝の7時30分でした。

藤井寺にある焼山寺への道標。↓
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藤井寺の本堂の脇から山に入りますが、お地蔵さんがならぶ坂道を登っていきます。この日は11月とは思えないほど暑い日でした。尾根に出るまでは当然上りが続きますがそれより暑さに参ってしまいそうです。途中、汗びっしょりになり一度着替えてからはTシャツ一枚で歩きましたが、それでも寒くないほどでまるで夏の登山みたいでした。北海道から来たという人はその暑さにびっくりしていました。
多少のアップダウンはありますが、しばらく尾根歩きが続きます。焼山寺への道のりでポイントとも言える休憩場所があります。工程の1/4に長戸庵、2/4の柳水庵、3/4ほどの一本杉庵と暑さに少々バテぎみでしたが、まあまあここまでは順調に来ました。一本杉庵に着いたのはちょうど12時頃でお昼タイムにしました。あまりにも順調で自分でも意外と思いました。これなら、帰りは来た道を戻ってもいいかな…と考えたほどです。このまま焼山寺についたなら帰りは下りが多い…と思ったからです。ところが・・・、

「遍路ころがし」の入り口。↓
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1/6道標。↓
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上りの山道が続きます。↓
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行程1/4あたりにある長戸庵。↓
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行程2/4あたりの柳水庵。↓
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行程3/4あたりの一本杉庵。弘法大師像が迎えてくれます。↓
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ところが・・一本杉庵から先はどんどん下るのです。このまま多少のアップダウンで山道を行き焼山寺に到着するのかと思っていたのですが、せっかく登った尾根を下る一方でそのまま谷まで下ってしまいました。途中、焼山寺への車道と交差したのですが、車道が上りなのに遍路道はまだ下ります。谷底まで下ってしまった…という感じです。その谷底から今度は一気の上りとなりました、この上りがきつい斜面でまさしく「遍路ころがし」でした。

焼山寺へのへんろ道、車道(右)を横断してまだ下ります。車道は上っているのに歩き遍路道は下ります。↓
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谷底まで下り、その後、急勾配を登ります。↓
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「遍路ころがし」6/6。もう終わりかと思ったけどまだまだ続きました。↓
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まだまだ続く山道。↓15110601遍路ころがしRB.jpg

やっと見慣れた参道に出てホッ一息。↓15110601遍路ころがしRG.jpg

焼山寺の最後の階段。やっと到着。↓15110601遍路ころがしS焼山.jpg

焼山寺に着いたのは2時30分でした。この日、この道を歩いていたお遍路さんは四人で、二人抜いて二人に抜かれましたが、もうくたくたで遍路へろへろ状態でした(笑)。「遍路ころがし」を歩いてきたということが分かるのでしょうか、納経所では「ご苦労さまでした」と声をかけてくださいましたし、出口で出会ったお坊さんには丁寧なご挨拶でこちらが恐縮するほどでした。
さて、車まで戻らなければなりませんが、来た山道を戻るのは時間的にも体力的にももう無理なのでバスで行けるところまで行くこととして下山をしました。焼山寺バス停までどのくらい歩くのかもわかりませんでしたので御朱印をいただきそうそうに焼山寺を後にいたしました。わーい(嬉しい顔)

せっかく登った山道を下りに下った谷底でしたが、そこにジンジソウが咲いていました。歩かなければ出会わなかったジンジソウ・・、心に残る一花となりました。おまけに付けておきます。
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posted by ペコム at 16:01| 遍路エピソード

2015年12月14日

遍路エピソード〜遍路ころがし(1)

四国八十八か所のお遍路で難所はいくつかありますが、最大の難所は11番藤井寺から12番焼山寺の山道です。

この道は約16キロの険しい山道で「遍路ころがし」と呼ばれています。その急坂は、お遍路さんもころがり落ちるほどの険しさと云うことのようなのですが、その表現が何とも難所中の難所を言い表しています。健脚で5時間、並足で6時間、ゆる足で8時間といわれていて、この「遍路ころがし」の山道はぜひ歩いてみたいものだ・・と思っていました。

11番札所藤井寺と12番札所焼山寺の位置関係。↓
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行き当たりばったり人生の私でもとにかく1日がかりとなるこの遍路道はそれなりの準備は必要です(笑)。私のように車に戻らなければならない場合は、その帰りも含めて考えなければなりませんので余計です。一度目は良い案が見つからないまま現地に到着し結局、車で回りました。帰宅してその後もいろいろと検討はしたみたのですが、やはり良い方法が見つかりません。例えば・・、
1案、山道を往復する。
2案、帰りは里道(約36キロ)を歩く。
3案、焼山寺付近で一泊してから戻る。または、途中の峠で2分割して二日がかりにする
4案、バスで徳島駅まで行きJRに乗り継いで鴨島駅に行き藤井寺まで歩いて戻る。
5案、徳島行きのバスで鴨島駅に近いところまで行き藤井寺を目指す。
6案、いずれにしろ行きづまったら最終的にはタクシーを呼ぶ。
など、考えましたが決定打がないまま決めかねていました。4案、5案は焼山寺を下ったあたりにバス停があることを知り候補に挙げたのですが、バスは運航しているのか?何本あるのか?などは分かりません。
ですが、どうしても歩きたかったので前日に事前調査をしてみることで再度現地に向かいました。

焼山寺に近い道の駅「温泉の里神山」でまずは気になっていたバス情報を聞きましたら乗り換えが必要ですが徳島駅行きのバスがあることを確認しました。焼山寺バス停の時刻は、13:15、16:31の2本です。お寺の御朱印受付時間は午前7時〜午後5時までと決まっていますから、健脚の方なら朝一番で出発すれば13:15のバスに間に合うでしょうが私には無理です。が、16:31のバスに間に合えば4案、5案が成立できそうということが分かりました。これでメドが立ちましたので翌日に実行しました。(つづく)

前段で長くなりましたのでその顛末(というほどのことでもありませんが)は次回でということで今回はこれまででご勘弁ください。ふらふら

posted by ペコム at 15:03| 遍路エピソード

2015年05月20日

遍路エピソ−ド〜道間違えてイノシシ

四国遍路も香川県に入り終盤になってのこと。八十一番白峯寺、八十二番根来寺は山の上にあります。今では車でも行けますが徒歩で行くことを最初から考えていました。八十番の国分寺に車を置かせてもらいそれぞれ各地まで2時間の三角ルートで、合わせて6時間で戻ってくる計画でした。
直前になって八十番国分寺で徒歩遍路での案内版を見つけ近道があることを知りました。知らない道は大好きですからね、その道を歩いてみることにしました。その分岐点と思われるところに出て車道らしき道を行きました。車のわだちもありますし疑いもなくその道を行きます。

80番国分寺にあった歩き遍路の案内看板。↓
1502280480番国分寺B道案.jpg

分岐点と思われるところで左に曲がり山道を行きます。すると、みかん畑らしき山裾に出て、標高も上がり景色もだんだんと良くなってきます。道標はありませんがそれなりの道幅もありお寺のある山方向には向かっていると思われました。いずれ正規の遍路道に出るだろうと何の疑いもなく登って行きました。ですが、元みかん畑と思われるところは次第に荒れてきて道も整備されてなく灌木で道が狭くなっているところが多くなってきたのです。檻の中のイノシシにも出会いました。何か変だな?と思い始めた頃はもうすでに1時間あまりが経過、それでも遍路道に出ると信じて登ったのですが、さすがに灌木で道が塞がれてしまったところで引き返すことにしました。

山腹のミカン畑の中を行く道。↓
1502280581番白峯寺へB道間.jpg

標高も上がり景色も良くなってきました。
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檻の中にイノシシがいた。↓
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結局、2時間以上のロスとなって当初考えていた三角ルートは時間の関係で回り切れなくて、八十一番白峯寺だけで戻ることになりました。後で分かったことですが、近道とされる道は、もっと山上にある道であり私の早とちりで間違えてしまったものでした。道標のない道は気をつけろ!ということでしょう。
それでも道草は好きな方ですので、景色を楽しみながら、そして野生のイノシシにも逢いましたので良しとしましょう。イノシシは罠にかかった野生のものと思います。カメラを向けるとつっかかってきます。檻が壊れたら襲われるなぁ…、と怖くなり早々に引き揚げました。ふらふら

posted by ペコム at 09:35| 遍路エピソード

2015年04月14日

遍路エピソード〜月命日

昨年の秋のことですが、奈良の山の辺の道を歩いた帰りに「室生寺」に寄り道しました。

宇陀の道の駅で奈良のパンフレットを見ていたら「室生寺」で金堂の釈迦如来と十一面観音の特別拝観があることを知りました。ちょうど帰り道(少し迂回はしますが…)ですし、ちょっと寄ってみる気になりました。室生寺もむか〜し行ったことがありましたが、あれはいつのことだっけ?、ま、思い出せないほど昔です。

境内に入り灌頂堂の前で写真を撮っていましたら、「あ、お坊さんだ…」という声で振り返ってみますと茶色の袈裟を着たお坊さんが数人、こちらに向かってきました。(これは珍しい…)こんなことはめったにありませんからね。お坊さんは灌頂堂で一礼したあと、さらに奥に向かいました。

数人のお坊さんがやってきた。↓
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特別拝観の金堂に入ろうと思ったのですが、ふと、はて?どこに行くんだろう?と急に気になって後を追いかけました。なにせ、めったにないことですからね。すると、階段を登って行くお坊さんを発見、急な階段をゆっくりですが確実に上がっていきます。長い階段で私は当時はまだ骨折後のリハビリ最中の身でしたからビッコをひきひきふうふう言いながらついていきました。するとてっぺんのお堂(あとで分かったのですが、ここは奥の院、御影堂でした)でお経をあげたのです。どうやら一般の人もお堂に入ってよさそうなので入ってみました。お経は「般若心経」もありました。四国八十八ヶ所の遍路で鍛えられましたからね、「般若心経」はもう暗記してます。早さやリズムなどをなるほどこんな感じなのか…と思いながら一緒に唱えました。

五重塔へ向かって行くお坊さん。↓
14112107お坊さんC五重塔B1.jpg

どんどん上って行くお坊さん。↓
14112107お坊さんE階段B1.jpg

奥の院、御影堂で読経をするお坊さん。↓
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帰って行くお坊さん。↓
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ところで、この読経はいつもの光景なのか?、それとも特別なことなのか?、またまた、ふと気になってお堂の人に尋ねてみましたら…

(今日21日は弘法大師の月命日…なので毎月この日はお経をあげます)
とのことでした。

なるほど…、そういうことでしたか。それは知りませんでした。たまたま、そういう日に来たのですね。そう言えば「室生寺」は女人高野でした。八十八ヶ所のお遍路を無事終えたら高野山にお礼参りをしなければなりません。何かと縁のあることでした。

ちなみに後日に調べたところ、弘法大師の命日は、3月21日だそうです。
posted by ペコム at 18:25| 遍路エピソード

2014年10月10日

遍路エピソード〜寄進も縁かな

遍路をしておりますと修復工事をしていたりあるいは予定をしているお寺さんに遭遇いたします。

工事は莫大な費用が必要となるのでしょう。檀家さんや、あるいは重要文化財などは国なりの補助もあるのかと思いますが、大変だと思います。寄進を募る気持ちも分かる気がいたします。そのような時に遭遇したときは「これも何かのご縁」と思ってできるだけ寄進を心がけています。まあ、額にもよりますが…ネ。
3月に土佐を遍路中にもそのようなお寺に遭遇いたしました。38番金剛福寺では「石版」、43番明石寺では「瓦」の寄進のお願いがありました。双方とも千円でしたので、これ位なら…と寄進いたしました。

その際、住所氏名の他にお願い事を書くのですが…、はて?何をお願いすれば良いのか?しばし考えてしまいました。家内安全、大願成就が頭に浮かびましたが、どうも自分には当てはまらないな…と思ったのです。失礼して前の方のものを拝見しましたが、やはり家内安全ばかりでその他は見当たりませんでした。う〜む、弱ったぞ、どうしようかと考えたあげく浮かんだのが「世界平和」でした。ちょっと願いが大きすぎるかな、とも思ったのですが、家内安全よりはましだし、それにいつまでも立ちすくんでいるのは迷惑…と思い、それにしました。
あわてて書いたこともあって(言い訳です)字が大きくなってしまい住所氏名が書ききれずにバランスの悪いこと悪いこと…。それを見て自分でも思わず笑ってしまいました。がく〜(落胆した顔)

寄進した石版と瓦。↓
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それにしても下手くそな字…だなあ〜、とつくづく思います。(大笑)わーい(嬉しい顔)

posted by ペコム at 00:00| 遍路エピソード